当局おかかえサイト「早稲田リンクス」は「スーフリ」ポータル!?

■ 「スーパーフリー」問題 ■

言語道断・当局がサークルに責任転嫁
成果主義的「改革」が腐敗の温床


■「リンクス」は「スーフリ」のポータル  リンクス会長・村岡常任理事の責任問題

 リンクスに掲載されたスーフリパーティー体験ルポはすでに削除されているものの、その内容は代表の和田容疑者を褒めちぎる表現もあり、記者が〃取材〃そっちのけで心の底から楽しんでいるものだった。ところが実際にスーフリパーティーに参加したことのある男子学生は「ただ音楽をかけているだけでつまらないパーティーでした。…一次会の目的は金集めだったのかなと思う。二次会は特別な人しか参加できないみたいだった」(7/6しんぶん赤旗より)という声もある。このことからも、「リンクス」に掲載されたスーフリ体験レポートは、記者がスーフリのパーティーをスタッフの立場から翼賛しているものといえる。
 削除された記事によると三名から四名の記者がスーフリ企画を「取材」。「女の子はかわいい子が多い。男もオタクっぽいのはいない(当たり前か)しかし勘違いドラゴンアッシュもいない。健全だな。なんか見ているこっちも楽しくなってきそうだ」などと、スーパーフリーのチラシの文句とまったく同様の描き出し方をしている。さらに「ここには誰にもチャンスがあると思う。異性に声をかける、そのホンの少しの勇気さえあれば、誰だって、かわいい女の子の電話番号を聞けるし(それがウソだったら悲しいが)、イケテル男の連絡先を聞ける(こいつに彼女がいたら罪深いやつだが)。爆音と嬌声の中だれもが楽しそうに踊っている。それは和田サンや他のスーフリスタッフが作りあげたものだとしたら、彼らは伝説を作りあげたと言わざるを得ない。やはりすさまじい」などと、文字通りの翼賛記事を書き連ねているのだ。健全さを前面に押し出したこの記事を信じ、スーフリパーティーに行ってしまった女子学生が少なからずいたとすれば大変なことだ。より問題なのはスーフリが自分のサイトで宣伝しているのではなく、当局が全面的にパックアップするポータルサイト「早稲田リンクス」が翼賛記事をつくり掲載したことだ。このサイト、学生がつくっているとはいえ当局にとっては「早稲田ウィークリー」に準ずる位置づけで奥島前総長、紙屋前学生部長もサイトに登場。こうした当局おかかえサイト「リンクス」がスーフリ企画に女子大生を送り込むこれ以上ない広告媒体として機能していたのだ。この件に関わったリンクススタッフは当然、猛省するべきだが、少なくともリンクスの村岡会長(現職早大常任理事)は、事態を重く受けとめ最低限辞任を検討するのが常識というものだ。学生に対する指導の徹底など、筋違いも甚だしい。
 ここには掲載しないがリンクスの記事には、あまりに醜悪な今回の強姦事件を予感させる下りもあるのだから当然だろう。

■総長不在の記者会見

 本学当局は、6月19日、告示で二つの事件を「反社会的事件」と断定し「お詫び」した。今後の大学の対応として、公認および非公認のサークル、学生個人にたいして「指導を徹底する」という。
 だが、本学学生がこうした事件を引き起こした事実経緯にたいする調査は一切ない。すでに当局は昨年度、「スーパーフリー」関連の多くの苦情を知り非公認とした経緯がある。関係者の話では婦女暴行は今回だけではないとの告発があり、本学当局が「スーパーフリー」の実態をつかみながらも対応しなかったという強い疑念が高まっている。むしろ、この問題を問われることを回避するために、サークル規制に乗り出すことで批判をかわそうとの当局の意志一致が透けて見える。記者会見当日、当局側として副総長三人を並ばさせたものの白井総長自身は「地方に出張」を名目に欠席させたことからも「責任回避」の姿勢が見て取れる。

■改革の暗部

 大学(ブランド)をキズ付けない、という保身的対応は、残念ながら今に始まったことではない。歴史的にも本学当局は、体育会ラグビー部の婦女暴行事件(九八年)を「レイプ呼べる事件はない」と結論、商学部長の不倫事件(九五年)にいたっては「教員の人権が侵された」と、むしろ告発した側を非難した。同様の事件を社会的にもみ消してきたのだ。
 さらに、腐敗事件の温床となったと思われる「スーパーフリー」は、当局の学生団体指導方針の申し子という側面すらある。全国展開する巨大パーティー主催団体である「スーパーフリー」は、新宿区高田に住所をおく有限会社として登記されているベンチャー企業でもある。サークルからベンチャービジネスを起こすことは、大学当局が学生に推奨してきたものだ。当局肝いりで学生に立ち上げさせた、学内情報サイト「ワセダリンクス」などはスーフリが非公認となった昨年春でさえ、インタビュー記事で同団体を取り上げるなど盛んに紹介してきた経緯がある。

■サークルに実益主義を煽る

 実益優先。本学の大隈庭園を前庭とするホテル建設をしたころから、本学の「校風」は一変したという意見も多い。実際、近年ビジネススクール、カルチャーセンター、IT関連の研究施設、大手サラ金・武富士との共同事業などが次々と建設・実行されているが、それらは収益を第一に立案されたり、企業とのタイアップが前提だ。歴史的にも八十年代、校地を取得するたに鴨川の有力企業と癒着・法に触れかねない不正な病院のっとりなどを次々引き起こしてきた奥島前総長一派に連なる白井当局。「スーパーフリー」は六本木ヴェルファーレを貸し切るために暴力団とも関連があったとさえささやかれているが、本学当局の動向を見れば、同団体が奥島・白井当局のありようのコピーでしかないことが分かる。
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 利益優先型改革を抜本的に見直すことからしか、学生の倫理感まで狂わせ始めた本学の再出発はない。ましてや、これ以上サークルを規制するなどというのは学生の自主的な学術・芸術・文化活動を死滅させかねない暴挙だ。

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【資料】スーパーフリーのチラシにあったサークル紹介文

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私たち「スーフリ」ことSUPER FREEは、パーティー・飲み会などのイベントを通じて、みなさんに「素敵な出会い」と「楽しい思い出」を提供するサークルです。ちなみに、1982年に創立され、昨年で20周年を迎えた由緒正しいサークルでもあります。
 スーフリのイベントはそのまま長年の実績により、いつでも・誰でも楽しめると評判で、女子大・短大では毎年抜群の人気・知名度を誇っています。そのため一年中入会希望者を迎えており、いつでも楽しい出会い・刺激が待っています。
 ところで、スーフリは活動のスケールが大きいため、「派手・コワい」という風に誤解されることもあります。しかし実際は会員・スタッフともに外見も中身もいたって普通の大学生ばかりですし、いわゆる「ギャル・ギャル男」の方の入会はお断りしています。
 私たちは、フツーの人たちが楽しめるサークルでありたいと考えていますので、ぜひ気軽に遊びに来てください。
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 ※上記のリンクス記者はこの宣伝文を正確になぞって記事を書いたことが分かる。